bunty's blog

ググったこととか勉強したことのメモ

「セックスヘルパーの尋常ならざる情熱」を読んだ

前回に引き続き性に関する本のコーナーで、自分が全く知らないような本を選んで読んでみた。 今回もオチは何もないけど、ただ読んでみて思ったこととかをメモしておく。

ざっくりと内容

セックスヘルパーという障害者の射精介助を行なう職業についてで、そのサービスを提供している非営利団体「ホワイトハンズ」の代表の方が書いた本だった。

これは風俗ではなくて、「性機能の健康管理を通した、障害者のQOLの向上」を目的とした介護の一環。

代表がこの NPO を作るまでの過程だったり、セックスヘルパーの実態、童貞&処女を集めた卒業合宿についてなど、なかなか普段聞くことがないような内容が載っていて興味深かった。 どれもただの下ネタや卑猥な話ではなく、著者が性について向き合っていった結果、どんなものが今の世の中には足りていなくて、それを解消するために実行したことについて書かれているなと感じた。

簡単なインタビューが載っていたので、興味があればぜひ。

www.excite.co.jp

NPO の仕事は特殊なことなのか

冒頭の方で代表の方が話していた内容で、NPO の仕事が普通の人であればやらない特殊な仕事になっている現状がおかしい、という話があって確かにそうだと思った。

自分自身、他の人が会社で働いていても、なんでその会社で働いているのか?といちいち疑問に思わない。でも NPO に所属していたら、なんでそこに所属しているのだろうか?と自分自身も思ってしまう気がする。 まさにこの考えが NPO がやっていることが、特殊な仕事であるという風潮を作り出している原因の一つになっているのだろうと思った。

セクシャルリテラシー

本の中でセクシャルリテラシーという言葉が出てきたが、自分は一度も聞いたことがない言葉だった。調べてもあまり出てこないので、もしかしたらこの本の中でしか使われてないのかもしれない。 ただ、言葉の内容はすぐに理解はできた。IT リテラシーとかよく使われるので、まさにそれの性についてのリテラシーだよなと。

ただ世の中のことを考えてみると、3代欲求として考えられている性欲でも、そこはあまり公には触れられない領域になっている。 障害者にも健常者と同様に会社で働いてもらったり、同様に社会進出できるようにする流れになっていると思うが(正確にはわからん)、確かに性に関してはノータッチな部分。 もし事故にあって自分が障害を持ったと考えたときに、それを境に性とは切り離されて生きるということになったらどうだろうか、とかは考えた。