「国際協力師たちの部屋 特別版―ゼロから考える“本当の”国際協力」を読んだ
前回に行き続き国際協力についての本を読んでみた。
国際協力やNPOについて2人の意見が交換日記形式で記載されている。 かなり読みやすいし、同じトピックに対して2人の意見を比較しやすいので面白かった。
NPOへの誤解
NPOについて人生で考える機会がほとんどなかったことに気がついた。自分のような人が多いので、NPO に対する誤解が多いということも本の中で話に上がっていた。 特に全てボランティアだと思っている人が多いが、あくまで営利を目的としないだけで、お金は必要。海外だと月に数百万円もらう人もいるということは知らなかった。 NPO のホームページに記載されている Not-for-Profit Organization の方が良いのでは?という意見には賛成。あくまで営利目的のためにやってはいけない。
「NPO」とは「Non-Profit Organization」又は「Not-for-Profit Organization」の略称で、様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称です。
NPO法人は、特定非営利活動に必要な資金や運営費に充てるために、特定非営利活動に支障がない限り、特定非営利活動に係る事業以外の事業(その他の事業)を行うことができます。 この場合、「その他の事業」に関する会計を特定非営利活動に係る会計から区分しなければなりません。
ここからはほんの内容と関係がないが、NOP 法人について。 このコラムがすごくわかりやすいのでおすすめ。
ちなみにうちは、来年の新卒スタッフを例に出すと、基本給20万にプラス交通費と住宅手当なども出してます
実際にこの内容を見てみると、営利目的の会社と同じような感じになっている。 NPO というとボランティアのイメージが強かったので、これは自分の認識が間違っていたなと思った。
NPO と NGO
これも本の内容とは関係ないけど、NPO を調べると次に出てくるのが NGO。
外務省の定義はこれ。
NGOとはNon-governmental Organization(非政府組織)の略称で、もともとは国連の場で政府以外の関係組織を示すのに使われていた言葉が広まったものです。最近ではNGOという言葉は、開発、貧困、平和、人道、環境等の地球規模の問題に自発的に取り組む非政府・非営利組織を指す場合に使われています。現在、国際協力活動に取り組んでいる日本のNGOの数は、400団体以上あると言われています。
非政府・非営利組織を指す場合に使われていますと記載があるので、NPO であり NGO でもあるということは成り立ちそう。 あるのかは知りませんが、政府が関わる非営利組織は NGO にはなれないし、地球規模の問題に取り組んでいない場合にも NGO にはなれないということですかね。例えば日本でしか活動をしていないような組織とか。 また NGO である = 非営利組織 であるということが成り立つようなので、NGO がわざわざ NPO と名乗ることもないのではないかなと。
まあ推測ばっかになってしまうので、違いを紹介しているサイトを見てみた。
日本の制度上、NPO 法人はあっても NGO 法人はないとのこと。 下記の記載があったので、やはり先程の解釈はあらかた間違っていないのかなと思います。
そのため日本国内でNGOと呼ばれる団体は、実際は以下のいずれかに該当する団体です。 ・法人格をもたない任意団体 ・NPO法人 ・社団法人 ・財団法人
なぜ日本の問題ではなく海外の問題に取り組むのか
必ず聞かれる質問として、なんで日本ではなく海外の問題に取り組むのかというものがあるそう。 まあ日本から出たことがなく、かつあまりニュースや自分で情報をインプットしない場合にこのような質問が出そう。 (もしかしたら国際協力に興味を持ったきっかけを聞きたかったのかもしれないが)
そんな人は自分が普段使っているものをよく見てみると良いのではないかと思う。 おそらく海外製のスマホを使っている人も多いだろうし、アプリも TikTok とかインスタとか海外のものも多い。made in Japan の服を着ている人は少ない。 そう考えると、国の境目というものがかなり関係なくなってきていると思う。 家族とかより近い範囲に大きな問題があるならそっちを優先しようという気持ちにはなるが、そうでないならもはや国の境目で考える必要はない気がする。
おわりに
NPO に調べて量が多くなってきたので終わり。笑 本当は最後の方に出てきた覚悟の話とかも読んでて良いなと思ったけど省略してしまった。 あんまり本の内容には触れてないけど、追加で調べたいことも調べられて一度自分の知識をアップデートできたので満足。